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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ホワイトバレンタイン」

1999年/韓国 原題/화이트 발렌타인
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ジョンミンは小学生のころから自分の歳を偽り、ヒョンジュンという大人の男性と文通を続けていた。しかし彼女の住む町を訪ねてきた彼に会うことができず、文通もそれっきりになってしまう。時が過ぎ、20歳になったジョンミンは、おじいさんの本屋の手伝いをしながら、好きな絵を描いていた。その町にヒョンジュンが越してきて小鳥屋を開いた。彼は多忙な日々の中で恋人を失い、心に傷を負っていたのだ。2人はかつての文通相手とは知らずに、一羽のハトを介して再び巡りあっていく…。

『猟奇的な彼女』で日本の男性ファンの心をつかんだチョン・ジヒョン。本作では当時高校生だった彼女の映画デビュー作ということもあり、初々しい彼女の魅力が堪能できる。文通だけで顔も知らない相手への片思い。伝書鳩によるメッセージの交換。メールや携帯で連絡を取り合う今からすれば、まるで70年代のドラマのような古風な筋立てで、とても5年前の作品とは思えない。

ただしそれは、田舎町の古風な佇まいの本屋、雪が舞う静かな駅前、「引き」のロングショットを多用した画面構成などを選ぶことにより、この物語の世界ではあえてノスタルジックで古風な味わいを演出しようとしたからだろう。17歳ながら20歳の役を演じているチョン・ジヒョンの魅力はまだ全開になってはいないが、ファンにはその初々しさが見られるだけでうれしいだろう。
映画生活より

17歳の現役高校生だったチョン・ジヒョンは今とのイメージもほとんど変わりなく、清楚でカワイイ。そしてどこかで見たことのあるようなシーンが、このチョン・ジヒョンは将来絵本画家になるのですが、そのために絵を描いているシーンがたくさんあって、「デイジー」のヘヨンと重なって、現在と過去がみられていいです。
1999年の作品とはいうものの、とてもアナログなファンタジーといった感じで、使われるツールが文通であるとか、伝書ハトであるとか現在では考えられないけれども、日本でも最近の昭和のノスタルジー作品が数々つくられているのだから、約10年前の韓国でそんな世界があったというのも納得のいくところ。相手役のパク・シンヤンが少々ロンゲで今の彼のイメージを持っていると??と思うほど化けています。そしてちょっとヲタクさんっぽい雰囲気を出しています。ちょっとみるとパク・シニャンではない感じがあります。韓フェスでみた「手紙」のパク・シニャンとほぼ同じ時期なのにこんなに違うってすごいね。この後、「四人の食卓」でこの二人は共演するのですが、一体パク・シニャンって何の役だったんだろう。
このパク・シニャンがいる小鳥の家という小鳥やと隣のCDショップ。こちらは「音楽店」って看板なのにCDショップって訳されてた。一応日本では2004年に公開されているようで「猟奇的な彼女」のヒットで公開したのでしょうか。ちょっと物足りなさはあるけれど、心に余裕をもって鑑賞したい作品。
by chikat2183 | 2007-10-31 23:15 | DVD