人気ブログランキング | 話題のタグを見る

てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「象の背中」

「象の背中」試写会 ヤクルトホールで鑑賞
「象の背中」_d0020834_13551510.jpg

連れの第一声「日本には役所広司しか俳優はいないのか?」はっと思って私も「いない。」と答えてしまいました。
試写の段階で既に賛否両論のこの作品。エンタメ作品としてみるか、現実として受け止めるかによって入り込み方がかなり違ってきます。テーマがね、肺がん、余命半年のサラリーマン。原作が秋元康なのでやりたいことがみえみえなのが、観客側としては悲しいところ。だから、泣くに泣けない何かがあったわけです。結局秋元康=エンタメでしょう。本当は近い将来ありそうな現実で共感してもよさそうなんだけど、ほろっと来る所は確かにあるんだけどどこか現実離れしています。まず、今井美樹、きれい過ぎる…のはとっても許せるんだけど、衣装がねー、きれい過ぎるでしょ。病院におしゃれもいいけど、めちゃおしゃれなパンプス(サンダルかな?)とかあの海辺のリゾートファッションとかありえない。そして言葉使いもかなり敬語が入ってきっちりしているって私の感覚と違うだけとは思えないんだけど。更に愛人。井川遥と今井美樹、雰囲気似てます。監督の好みかプロデューサーの好みか、秋元サンの好みかわかりませんが、ちょっとした年齢の差位しか違わない。家族がいることをわかって病院に来るとは思えない性格だと思えたのですが。一般の奥さんだったら取り乱すよ、絶対!
本人もね、前半初恋の人に会いに行ったり、親友に会いに行ったり。いいけど中途半端に2~3人じゃ悲しい。
ラスト、手紙で泣かせるのはずるい。演技でなく文字(音)で表現するといいたいことが全部伝わってくる分感傷的にならざるを得ない状況にもってくる。韓国映画の典型的なパターンだな、と思ったけど、全体がそんなに押し付けてこないので韓国式の迫力もなし。
役所広司の痩せていく姿は壮絶です。
★★★★★★☆☆☆☆
by chikat2183 | 2007-10-10 22:10 | 映画2007