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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「俺は、君のためにこそ死ににいく」

「俺は、君のためにこそ死ににいく」7/16 シネマート六本木で鑑賞
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特にみたい作品ではありませんでしたが,チケットがたまたまあったので,期限切れも勿体ないという日本人的な発想から。
なんだかんだと石原氏に対するコメントも目にしましたが,み終わった後に,やっぱりね。という感想が残りました。基本的に戦争映画だけれど戦闘シーンは殆どなく,若い特攻隊員の精神的な重圧とそれを見守っている近所のおばちゃんの話。鳥濱トメさんという隊員たちにとっては母親のような存在の女性からたまたま石原氏は話を聞いて作品作りにいたったというけれど,内容的には特に新しいものもなく,ありふれた特攻隊の話で出演者たちも,どのひとをとってもあまり魅力的ではありませんでした。戦争を忘れないための作品ではあると思いますが,主人公のトメやくの岸恵子サンは戦争中の田舎の食堂のおばちゃんにも関わらず,やたらお美しい。
特攻隊員のために着物を売って食料を交換したり,憲兵隊に連れて行かれるトメさんの姿は涙ですが,どのストーリーに対しても内容が薄く切迫感が感じられませんでした。これなら戦争映画が苦手な人でも充分みられる程度の悲惨さです。戦争は美化してはいけないけれども,戦争経験者に入り込めるところがあるかもしれませんが戦争を知らない世代にとってはあまり心に響いてくるものはありませんでした,特に主人公の徳重聡,存在感が皆無。平成の石原裕次郎はもっと魅力的な役者かと思ったけどこの程度かと思ってしまいました。復帰後の第一作目となった窪塚クンもなんだかパワー不足。全体的にキレイにそこそこにまとめましたという印象が残りました。
★★★★★☆☆☆☆☆
by chikat2183 | 2007-07-25 23:16 | 映画2007