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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「憑神」

「憑神」ユナイテッドシネマ豊洲 SC3で鑑賞
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次から次へと映画化される浅田次郎原作作品。確かにネタが多彩だなと思うのですが,感動作のあればお笑いもあり,この作品のキャッチは「笑って泣ける」みたいなのがついていました。でも泣ける要素は果たしてあったのか疑問。そして妻夫木くん主演作品もどんどんきます。当然のことながら浅田次郎×妻夫木というのも作られて当たり前?さらに,監督が「鉄道員」の降旗監督,期待はしますよね。
江戸末期が舞台となっていますが,まず最初に感じたこと。妻夫木くん侍姿が似合いません。というか,顔がさわやか現代系だからか,肌の色艶が良すぎて体つきが今っぽいのか,「武士の一分」でみた木村拓哉が侍でなく木村拓哉でしかないと感じたのと同じか,そんな雰囲気がもっともっと感じられました。着物を着ている妻夫木聡としか感じられず,そこから作品に入りこめませんでした。たぶん「どろろ」のときもそうだったのだと思うけど,あれは原作が漫画だからどんな主人公であろうが監督が作り上げた架空の人物ということでまったくゆるせたのです。が,今回は内容は非日常だけれども登場人物はもっと普通の人物,だから脇に期待と思いましたが,芸達者な役者さんの割りに空回り感がありました。妻夫木くんと佐藤隆太の組み合わせも「ウォーターボーイズ」つながりでしたが二人ともすっかり大人になってしまいました。きっと撮影中も楽しかったんだろうな~なんて余計なこと思ったりして。貧乏神の西田サンののらりくらり感と豪華なお召し物,そしてステキなステキな今の傘,夏木サンの存在感,香川さんの場の雰囲気を壊さない演技とか見るところはたくさんあります。これは許容範囲なのかもしれないけど赤井英和がどうもダメで,相撲取りに見えずただの格闘家上がりの役者にしか見えず困りました。
江口洋介の登場はなんともさわやかな風が吹いた気がしましたが,もっと大きな役にして欲しかったです。で,ラストがなんだかすっりしないんですが,なぜ家族残して死んでしまうのか…,原作を読めということなんでしょうか?
★★★★★☆☆☆☆☆
by chikat2183 | 2007-06-26 09:01 | 映画2007