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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ベルナのしっぽ」

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「ベルナのしっぽ」東京FMホールで鑑賞
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白石美帆主演、昭和50年代後半、盲目の夫婦が盲導犬と生活することによって子供を産み育て、盲導犬に対する理解を深めてもらおうとするメッセージ映画。郡司ななえの同名ベストセラーの映画化。
んん~、盲導犬=動物、子供=涙、わかりますよね、この法則。みえみえなんだけど…。私が冷酷極まりない人間なので感動するわけも無く、それなのに涙がたまってしまうのは犬のせいなのでしょう。けなげな犬にやられました。盲目の夫婦が子供を産むと言うことはものすごく勇気を持たせてくれることだし話を聞いただけでも美しいではないですか。だけれども親の忠告を突っぱねたり他人の親切を突っぱねたりするのはいいことか?子供を産み育てることは健常者だって容易なことではないはず。子供を産むときにはどんな人だって周りの人に助けてもらって生活が成り立っていく期間というものがあります。それも無視してまで…どうだろう。社会では障害者の人や老人の手助けをするように口では言う。そして実践しようと言う人がいる。絶対そういう人は善意でやっているし、、まして親となれば特に係わり合いをもってあげたいと思うのは普通のことで、視覚障害の彼女がが母親の手助けを要らないと突っぱねたときには逆に切れそうになりました。作品全体が自分たちの手で…、と言うのが基本にあるのでとても障害者夫婦のしていることが綺麗です。汚いところは何も見せていません。たった一つ「僕のお母さんは目がみえない。目がみえないお母さんなんて嫌いだ」と息子が叫んだところ。幼稚園や小学校低学年の子供にありがちな内容ですが、それでもすぐ納得させてしまう力強さ。実際にはこんなにきれいごとばかりでは済まされない生活があるのだとおもうのです。といって身の回りに障害を持った人はいないので実際のことがよくわからないのですが、健常者であってもこんな生活なのに障害者夫婦の生活があんなに見事に綺麗なものなのか。かわいそうとかすばらしいとかそんな言葉では表せないと思いました。子供はだませても大人はだませないでしょう。ストーリーはいいのですが。本当に白石美帆は綺麗です。服装も髪型も化粧も。どうも演技そのものも視覚障害者とは思えないんですけど。視点を1箇所に集中させればそのときだけ、盲目になれるのかしら?子供が生まれる前から小学校に入学するまで7~8年の年月は全く感じさせるものが無く、犬を失ったのも旦那を失ったのもあんたのわがままのせいでしょう!と言いたかった。そして、パンプスはやめようよ。盲導犬連れてかかとのあるパンプスは考えられない。同じ盲導犬ものならば「クイール」の方が共感できます。★★☆☆☆
by chikat2183 | 2006-09-18 16:48 | 映画2006