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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「奇跡の夏」

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「奇跡の夏」シャンテシネで鑑賞
「奇跡の夏」_d0020834_23144781.jpgうわさの天才子役パク・チビンをみた!!という感想。これはすごい子役登場。すごい演技をしろと監督が言ったわけではないと思うし、上手く演じようと本人が思ったわけでもないと思います。そこに映っているだけで彼が画面にいるだけでみている側の気持ちを暖かくさせるそんな存在。あまりに普通のワンパク(死語?)な子供の役、逆に難しいと思います。この題名「夏」なんだけどこれに関して言うとよくわかりません。病気の進行とともに時間が過ぎていくのはわかるけれども、夏に限定するのはおかしいと思います。最後はクリスマスみたいだったし…。
子供というのは時にかわいいけど時にうるさくて、傍らから眺めているのはいいのですが実際一緒に生活するのは楽しい発見や思い出もあるけど大変なこともいっぱい。特に小さな子供は病気も知らないので親としては説明もつかないというのもよくわかります。小児がん(脳腫瘍)に侵された兄と人一倍健康な弟。兄がどういう状況にあるかも理解できず、一緒に遊びたいという願望が抑えきれず回りを振り回してしまいます。病気の兄を思う親は本当につらいと思うし、病気の子供はもっとつらいと思います。声に出して言う痛い!という叫びもみている側の心を打ち付けます。実話を映画化というけれども、親と子供の葛藤。もちろん、みていて自然に涙が流れてくるようなストーリーなんだけど場内中盤からハンカチ出したり、鼻をすすったり、みんな受け止め方は悲しいというよりもつらいといった感じ。そんな話の中心を元気な弟にしたところが脚本の上手さ。子供って本当はこんななんだよ!って教えてくれます。暖かい親の愛情と病気に対する親の苦しみ。親もつらすぎるものがあるけど…。小児ガン病棟に自由に出入りできちゃうこのハニという子供もすごいと突っ込みたいけど、それはやめておいて、彼の目線で作品を見ていないとつらすぎます。親の目線では…、涙なしではみられません。途中、ターザンおじさんのシーンはナンだったんだろう。急にフライングしちゃったりして、夢か現実かわからなかった。でも夢でもいいのかもしれません。とにかくみんなこのハニという少年が好きだし、好きになって元気を与えてほしいと思います。そしてこの少年の限りない才能に拍手!とにかく表情豊かだし、あまりに自然。これは演技なんだよ!と思わせるところがこれっぽっちもないというところがすばらしい。多分、えなりくんの子供のころとかダコタちゃんのデビューのときとかそんなのとは違った天才子役を見る価値は大きいと思いました。★★★★☆
「青春漫画」での彼の演技にも期待します。
by chikat2183 | 2006-07-30 23:21 | 映画2006