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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「力道山」

「力道山」よみうりホールで鑑賞

14日の同試写会、大ドヂを踏んでしまい、入場できませんでした。今日は連れと合流したとたん連れ(友人)のご主人様に「間違ってなかった!!」といわれました。きついお言葉。そのご主人様っですが、まさに力道山時代に育った人、あの「ALWAYS 三丁目の夕日」でみんなが力道山をTVで食い入るように見ていた光景、あんな感じだったそうです。私は、力道山という名前は知っていても実際にTVの画面でみた記憶は無くイメージだけなのですが、以前赤坂に「リキマンション」というマンションがあったけど力道山が建てたと聞いたことがあります。どうでもいい事なのですが。そんな昭和のヒーロー力道山の伝記を力道山の故郷韓国で製作、主演はソル・ギョング。「シルミド」でも耐えて耐えて、大変な役でしたが、今回もまたすごいキャラクターを作り上げています。95%日本語で話します。それがまたうまい。実際の力道山がどれくらいの日本語を話したかは知らないけど、今回ソル・ギョングは殆ど訛りがないほどに訓練されています。でも現在日本で生活している韓国人の方々よりははるかに上手、そして、相撲、プロレスも習得。これは撮影が始まるまでにどれだけの時間を費やしたのだろうと感心せざるを得ません。相撲にしてもプロレスにしてもすごい迫力。何故製作が韓国かというとこれもまた人種差別というか国籍の問題が絡んでいます。日本で作ったらこう迫力のある作風には出来なかったと思います。絶対にキレイ事で作るに違いない。相撲部屋でのイジメ、力道山本人の考え方は韓国人(朝鮮人)として作られているのでこういう作品になったんだなという事が良くわかります。だから、日本でヒーローとして華々しく活躍するその裏側には韓国人としての辛い立場をはっきりと描いています。裏があるから、表がある。話の中心はダークサイドなので日本人がみるとちょっと辛いところがあります。日本人のキャストはそれなりに適役でしたが、藤竜也は昔とかわらない、ヤクザの役はお似合い。中谷美紀も楚々とした姿が痛々しく、「電車男」のときよりもずっといいです。そしてあまりに影の薄いマネージャーに萩原聖人。ソル・ギョングを目立たせるための演出なのかしら。あんなにオーラ消せるものなんだなあ。ツッコミところ2点。昭和30年に新橋に「キムラヤ」はない。(たぶん昭和50年以降に出来たと思う)「王将」はいつの歌?コレだけ抜かしたらドラマとして良くできていると思います。2時間半を感じさせない力作でした。★★★☆☆
by chikat2183 | 2006-02-20 22:57 | 映画2006