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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「男たちの大和/YAMATO」 

「男たちの大和/YAMATO」 千代田区公会堂で鑑賞
上映中から会場内はぐずぐずしている音が聞こえてきます。泣いているんだなあ。そういう私は…、今日も泣くまでには行きませんでした。物語は現在の枕崎港。一人の女性が漁船に大和の沈んだ海まで連れて行って欲しいといいます。連れて行ってくれたのは神尾という老漁師。女性が内田と名乗ると、「お父さんと一緒に大和に乗っていた」というのです。女性は大和の沈んだ海へ散骨にやってきたのでした。船の中で老漁師の大和に乗船していた頃の回想が始まり物語が進んでいきます。老漁師を演じるのは大御所 仲代達矢。少年兵だった頃を松山ケンイチ君が演じます。反町隆史、中村獅堂のダブル主演で話題ですが、実際にはこの神尾が中心。散骨に来た女性、鈴木京香の父、内田を中村獅堂、その同僚森脇を反町君。この人、軍服がものすごく似合って素敵です。が役柄はとても気配りのきくいい人で大和の料理長。情けない役なのかと思ったら腕っ節も強く殆ど完璧な人。一方中村獅堂演じる内田は無鉄砲な水兵で問題を起こしやすい。しかしこの2人と山田純大との友情と少年兵たちの葛藤を描いています。実際には涙なくしてはみていられない悲しい、感動のストーリーです。脇を固める豪華役者さんたち。こんなに台詞少ないのにこんな人もあんな人も出ています。それはみてのお楽しみ。チラシにも出てますけどね。そしてこの壮大なセット。実際に大和を造ったんでしょう。さすがに迫力あります。大勢のエキストラの皆さん。よく頑張りました。今年の潜水艦や自衛隊物の中では最高の出来だと思います。蒼井優ちゃんがかわいい。長島一茂の演技が思いのほかうまい!余貴美子んのおっかさん役がめちゃめちゃ迫力。などなど、たくさんの人が出ていて色々書きたいけど自分でもわからなくなりそうなのでこれ以上書きませんが、反町君のきれいさと獅堂くんの人間とは思えない表情のコントラストはみていて面白いです。一番気になったのは渡辺大君。あの渡辺謙氏のご子息です。小さい頃の彼をちょっと知っているので立派になったなあと母親のように感激しました。少年兵伊達役です。戦争映画なのでクライマックスの戦闘シーンは足や腕が飛んだり血みどろですが、ちょうど2時間経過した頃10~15分くらい。それを通り越すと後はジーーンとする気持ちが残ります。戦後60年の記念作品ではあると思いますが、生きろ!というメッセージと反戦のメッセージが強く感じられる作品です。なかなか良かったです。★★★★☆
by chikat2183 | 2005-11-17 22:56