てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

タニシの花嫁

テギョンさんの出演したルームメイトの記事を読んでいたのですが知らない言葉があったのでちょっと調べてみました。

タニシの花嫁(女房)とは?
韓国の有名な民話、昔話です。



むかし、ある村にひとりの若者がいました。

若者は独り者で、田んぼを耕す百姓でした。

その年は稲の育ちもよくて若者は嬉しくて一生懸命田んぼを耕しました。

「ふぅ、この稲が実ったら誰と食べよう?」

独身でさびしかった若者が何気なくつぶやきました。

するとどこからか女の声が聞こえてきました。

「わたしと一緒に食べましょう」

若者はびっくりしました。

しかし周りをみわたしても誰もいませんでした。

今度は大きな声で言ってみました。

「稲が実ったら誰と食べよう!?」

「わたしと食べましょう!」

「おーい、誰だ?!」

ふと下のほうをみるとタニシがひとつ見えました。

「私をあなたの家の水がめに入れてください。
きっといいことがありますよ」

若者はとても驚きましたがとりあえず家に持ち帰ってみることにしました。

次の日の朝、若者が起きてみると朝ご飯が準備してありました。

「ありゃ、誰が朝飯を作ってくれたのかな?」

不思議に思いながらも朝ご飯を食べて若者は働きに出ていきました。

お昼になり、家に帰ると今度は昼ご飯が用意してありました。

そのうえ、家はきれいに掃除されていました。

若者は不思議でたまりませんでしたがいくら考えてもわかりませんでした。

そしてそれは毎日つづきました。

ある日、若者は仕事にいくふりをして家の外にひそんで、いったい誰なのか調べてみることにしました。

すると、しばらくして水がめからタニシが出てきたかと思うとボワンとけむりといっしょに
韓服を着た美しい娘に変わってしまいました。

娘は台所にいくと、手際よく皿洗いをしたり昼ご飯を作ったりしました。

そしてしばらくすると、またタニシにもどって水がめの中に入ってしまいました。

「なんて美しい娘だ」

若者は恋をしてしまいました。

次の日も若者はこっそり隠れて娘がでてくるまで待ちました。

タニシが娘に変わると若者は大急ぎで娘のところまで走って娘の手をぎゅっとつかみました。

「お嬢さん、僕と結婚してください」

「それは無理です。私は龍王の娘なので夫婦にはなれません。
もし夫婦になれば、あなたによくないことがおきますわ」

「それでもかまいません!」

若者はあきらめずに娘を説得しつづけました。
実はタニシの娘も若者のことが好きだったのです。

結局、二人は夫婦となりました。

二人が幸せに暮らしていたある日、王様が、若者の住んでいる村にやってきて
偶然、若者の嫁になったタニシ女房をみかけました。

「オオ、これほど美しい娘はみたことがない。
王宮につれていこう」

若者はたいへん悲しみました。

「おゆるしください、王様。この娘はわたしの女房です」

「フン、そうか?ではわたしとお前で勝負をしよう。
わたしが負けたらあきらめよう。
だが、わたしが勝ったときはお前の女房はつれていく」

そして王様は勝負する方法を言いました。

「山の木をどちらが早く切ることができるか勝負じゃ」

若者はため息をつきました。王様には家来が多いので王様が勝つのは目に見えていました。

「あなた、わたしにいい考えがあるわ。心配しないで」

タニシ女房は指輪を外して川に投げ込みました。

すると川の水がブクブクとふたつに割れると川底に道があらわれました。

タニシ女房に見送られて若者が川の中を歩いていくと、りっぱな竜宮に着きました。

竜宮に入ると龍王がまっていました。

「話は聞いた。これをもっていくがよい。
どうかわたしの娘を大事にしてやってくれ」

若者は龍王からひょうたんをもらい、お礼を言って、いそいで地上に戻りました。

若者が帰ってみると王様がたくさんの家来たちを使って山の木を切っていました。

タニシ女房が言いました。

「ひょうたんのフタをあけてみて」

ひょうたんのフタをポンとはずすと大勢の斧を持った木こりが次々とでてきて若者のほうの山の木をあっという間にすべて切ってしまいました。

王様の山はまだ半分も済んでいませんでした。

王様は大変びっくりし、怒りました。

「なにい!そんな馬鹿な!!まだ勝負は終わらんぞ!
次は馬で川を渡る勝負じゃ!」

王様は、馬乗りもうまく、よい馬もあったので若者は意気消沈しました。

タニシ女房が若者の手を握って励ましました。

「あなた、元気出して!ひょうたんがあるじゃない!」

若者がひょうたんのフタをとると中から痩せてひょろひょろの馬が一頭出てきました。

王様は若者の馬をみて大笑いしました。

「ふはははは!今にも死にそうな馬じゃないか。
では勝負を開始するぞ!」

二頭の馬は並んでよーいどんで同時に走りだしました。

王様の馬ははやくて矢のようでした。

ところが何かが王様を追い抜きました。

なんと若者の馬が鉄砲のたまのように走っていき、あっという間に向こう岸についてしまいました。

王様は驚いて、くやしくて、もうしかたがありませんでした。

「もう一度、勝負じゃ!!今度は船で勝負だ!」

家臣たちは王様をとめました。

「王様、普通の若者ではないようです。
もうおやめになるのがよろしいかと。」

しかし王様は家臣たちの忠告も聞かず、国で一番はやい船を準備するよう言いました。

若者はひょうたんのフタをとると、小さな船が一隻でてきました。

「くーーー!なんだ木の葉のようだぞ!」

ところが勝負がはじまると若者の船はまるで風のようにすいすいとあっという間に王様の船を追い抜いて、遠くにみえる島を一回りしてこちらへ向かっていました。

王様の船はまだ島にも着いてもいませんでした。

「まだまだじゃ!!もう一回勝負じゃ!」
王様は叫びました。

するといきなり天気がわるくなり、空を雲がおおい、強い風がふいてきました。

カミナリもなってものすごい嵐になりました。

「ひぃぃぃ!だれか助けてくれい!!」

嵐でものすごい高い波に王様の船はひとたまりもなくくるくるまわりながら沈んでいきました。

王様の乗っていた船は王様ごと海の中に消えてなくなってしまいました。

そして時間がたつと、天気がもとのようによくなりました。

一部始終をみていた人々は非常に驚きました。

「天と海が助けるとは・・・。
やはりこの若者はただの人間ではない。
きっと天から下ってきた尊いお方だ」

人々は若者を新しい王様にすることに決めました。

そして若者とタニシ女房は国を治めて
いつまでもいつまでも幸せに暮らしたということです。



[PR]
by chikat2183 | 2015-02-11 19:41 | Comments(0)