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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「カーテンコール」

「カーテンコール」 一ツ橋ホールで鑑賞

懐かしき昭和です。古きよき時代。TVが普及する前は映画が娯楽でした。という設定は「ALWAYS 三丁目の夕日」と通じるものがあります。フリーのライター香織が1枚の投書はがきをきっかけにかつて映画の幕間に観客のために形態模写、歌で観客を沸かせた芸人さんがいました。その人物を取材していくうちに香織はその家族を追いかけ離れ離れの家族を再会させようとするのですが…。試写の前に作品案内のフィルムを流していたけど突然切れました。これはたぶん、偶然ではなくて演出ね。香織役の伊藤歩はスクリーンでは初めて見た印象ですが、足が細くて長くてGパンが似合って、見た目キレイでカッコいいですが、ちょっとぎこちないと言う印象。頑張っているのはとてもよくわかるのですが。意外だったのは藤井隆。このメインの芸人の若いときを演じるのですが、歌がうまい!普段のハイテンションを抑えていながらも観客をひきつける要素があるのです。もともと芸人だからやれば出来るのでしょうが、もっとおちゃらけていると思っていましたが、そこは佐々部監督しっくりと活かせています。懐古のシーン(昭和のシーン)は白黒の映像を使って、トーンを落として少し無声映画風の撮り方をしているからでしょうか。劇場の従業員の藤村志保もすごい貫禄。劇場の生き字引みたいな役で影で劇場や芸人安川修平を支えるのですが、昭和のその頃、藤村志保さんもおそらく大人気の大物美人女優さんですよね。現在の美人女優鶴田真由も気丈なお母さん役で余り化粧も無く(それでも十分キレイなんですけど)好演です。津田寛治に関してはあまりに癖の無い役だったのでもったいない感じもしました。そして老いた修平を演じた井上孝之氏。えーーーっ!役者もやるの?とおどろき。もともとGSの火付け役、ザ・スパイダースなどで活躍した井上さんですよね。藤井隆が途中で「スッパイダース!」とオヤジギャグを飛ばすシーンがあったけど、あれはサービスだったのでしょう。昭和歌謡はものすごくお似合いです。ソロで数曲歌っていましたが昭和歌謡バンザイ!と言った感じです。佐々部監督作品は昨年「半落ち」「チルソクの夏」と2本見ました。残念ながら「四日間の奇績」は見てい無いのですが、最後泣かせるだろうなとある程度予測していました。でも、その分だけ涙は出そうだったけど泣けませんでした。どちらかと言えば副線の最後に香織の父が香織の宛てた手紙が一番ジーンときたかなあ。短い文章なんだけど。結局家族愛とか親子愛はが隠れテーマで、この1週間で3本みて、家族についてとても考えさせられました。★★★☆☆
by chikat2183 | 2005-10-18 22:00