「ウルトラミラクルラブストーリー」
2009年 06月 07日松山ケンイチが出ていなかったら恐らく絶対にスルーしたと思います。
監督も彼なしではこの作品は作れなかったと思っているはず。
麻生久美子はどれに出ていてもなんだか影が薄いです。
この作品でも圧倒的にケンちゃんの存在感に負け。
青森県出身の彼がその方言を生かして知恵遅れの青年を演じ、純粋に初恋を知る純粋な癒し系作品化と思ったら大間違いでした。
何しろラストのオチがありえない。
というか、監督はあれだけが欲しかったと思う。
インパクト強すぎて話が全くわからなくなりました。
彼女はもらってうれしいものではないし処分に困ってああいう行動に出たのか、単純に手に持っているもので逃げる時間を稼いだのか…。
うまく心理が読み取れませんでした。
私だったら捨てたい。
絶対にいらない。
夢に出てきたらどうしよう。
方言をしゃべるしゃべらないの前に、知的障害の青年の役が非常にうまくて、その突飛な行動がやけにかわいらしいと思いました。
すごく表情が活き活きしてて良かった。
知恵遅れというのは能が小さいと障害者のお母さんから聞いたことがあって、同じ事をおばあちゃんが「本当にちっちぇえ脳みそだ」といった台詞が印象的。
「ウルトラミラクルラブストーリー」という題名をどう受け止めるかで印象が変ってくる気がします。
★★★★★★☆☆☆☆