「ミラクル7号」
2008年 06月 05日チャウ・シンチーのバカバカしいUFOとか宇宙人とかそんなSFネタをおちょくったギャグ映画だと思っていたらなんだか面くらってしまいました。
たしかにバカバカしいし、SFおちょくっているんだけど、その陰には大きな親子愛と子供たちへの正直な警告が詰め込まれていました。
本当のところ、チャウ・シンチーが現在どんな家族環境だとか、どんな生活だとかわからないけど、きっと彼が自分の子供に対してのおとぎ話的な感覚で作った作品だと感じました。
本当かウソか知らないけど、この主人公の少年を演じた女の子、彼は養子縁組したとかなんとか、彼女の男の子になりきった表情豊かな演技がこの作品を成功に導いたのでしょう。
この子、作品中で私立小学校に通っていてその中でいじめがあったりしてもちっともいじめと思ってなくて、貧乏なのになぜか育ちの良さみたいなものを見せてくれちゃって、そういうのって親の育て方一つなんですよね。
この宇宙人(?)の7ちゃん。見たことがあるようなないような。
動物チックで可愛いような可愛くないような、微妙なキャラクターなのに、なんだか憎めない。
まるでドラえもんのようなヤツでした。
たぶん、チャウ・シンチーもそういうアニメが好きで多少パクっているところもあるんだろうななんて思いながら、ごみ箱をあさる姿に子供い対する愛情を見せていただきました。
前夜、フレディー・ハイモア少年の作品をみて号泣してしまったので、そこまで入り込むことはできなかったのですが、感動させられることも沢山詰め込まれていて、子供と一緒でなくても大人同士でも受け入れられる作品にできていました。
バカバカしく笑ってほんのりと愛情を感じて眼がしらに熱いものすら感じるいい作品だったと思いました。
★★★★★★★☆☆☆