「再会の街で」
2008年 01月 07日公開が小さいのにすこぶる評判のよい作品。
ドン・チードルとアダム・サンドラーというW主演も異色の組み合わせですね。
アダム・サンドラー=コメディというイメージを払拭させる力演です。
彼も、ジム・キャリーのようにシリアス路線に転向してしまうのでしょうか?
こういう、心に影を持ってしまった役って相当難しいと思いますが、演技が自然にみえてすばらしいと思いました。
ヘッドホーンで現実の世界から逃避している姿は悲しささえ感じられます。
一方のドンチードルは人のいい歯科医。
彼には適役ですよね、人のよさがにじみ出ています。
久しぶりにみたリブ・タイラーは今でまだまだ美しいですが、心療内科医としてはやっぱり青いし、経験が少ないので、プロだけどやっぱり、あんなに大きな心の穴はつくろうことはできないよな、なんて思ったわけです。
ある日突然事故で家族を失ったら…、そこが一番大きな問題。
現実逃避は誰でもありえるだろう事だと思うので、今は普通に生活している私たちには想像できないだろうし、友達だって心底相談に乗ることはできないでしょう。
と思うとアメリカの人たちの心の傷は予想つかぬほど大きいんでしょうね。
身内が誰もいない生活って今の私には考えられないので衝撃的な作品でした。
ただ、アメリカ的な前向きな終わり方をしたのでほっとしました。
劇場を出るときに「俺の知っている俳優はサザーランドだけだった、もっと知っている俳優使えば良いのに。」といっている人がいました。
なんだか残念な発言でした。
★★★★★★★☆☆☆