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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ミリオンダラー・ベイビー」

「ミリオンダラー・ベイビー」 イイノホールで鑑賞

泣こう!と思っていきましたが今日も空振りでした。会場はすすり泣き声、鼻水すする音…。
今日は全部ネタバレです。ジムを経営するフランクは強いボクサーを育てているがチャンピオンを目前にして皆彼の元を去ってゆく。そこへ現れた31歳のボクサー志望の女性。フランクは「女は育てない」といいながらも彼女のハングリーな精神と才能に気付き彼女を育て上げる。しかし、彼女は試合中のちょっとした気の緩みから相手の強打に倒れ、脊椎を損傷し一生起き上がれなくなってしまう。フランクとマギーの絆はいかなるものか動けないマギーは死を懇願する。そしてフランクの取った行動は…。前半はボクサーを育て上げていく様子。ヒラリー・スワンクはボクシングに相当の時間を費やした様子。フットワークも軽い。私ぐらいの無知な人間だとあっさり騙される。やっぱりボクササイズとは迫力が違うよね。(毎週ボクササイズをやっている私の感想)リング上のボクシングの試合は実際の試合を見ているような臨場感がありました。そして後半、ベッドに横たわるマギーの葛藤、自分の責任との板ばさみで悩むフランク。それをみつめるモーガン・フリーマンの渋い存在。地下鉄のポスターで、モーガン・フリーマンの目が白内障のように白くて「早く白内障治してーー」って思いながら毎日眺めていたんだけど、役の設定上、失明していたんですね。失礼しました。それとアメリカの病院事情、好きなところに入院できる云々…、というくだりがあって、病院は選べる態勢が取れていると思った。悔しいけど日本は病院が患者を選ぶじゃないですか、これから老人大国になっていく日本の介護も考えさせられたし、尊厳死、安楽死に対する考えも自分なりにはっきりしなければいけないと思った。そしてラストシーン、蒸発するフランク。だらしなくないか!愛情を持って生命維持装置をはずしたなら何故逃げる?逃げたい気持ちはわかる。しかし、マギーの事後処理がたくさんあるじゃない。置き書きも何もなく居なくなるというのが納得いかなかった。葬儀は誰がやるの?残した遺産は?弁護士の前で家を家族名義にしなかったのに、あれじゃ家族のものになっちゃいます。それはマギーの意思に反するんだから最後の行為に行く前にきっちりと段取り組んだのか!!なんてすごく現実に入っちゃったんですが。そういうことが釈然としなかった事が残念だなあ。2時間13分の大作なのでそこまで入れられなかった?かな?イーストウッドの監督としての演出は見ごたえありました。連れが、「すぐ泣いちゃうんだけど…」といいながら「今日は泣けなかった」といっていました。彼女も現実に持っていってしまったようです。物語としてみるより介護という自分の近い将来のように思えてしまったのではないでしょうか。★★★☆☆
私の前に座った若い男性。彼女ときてたようですが、暗くなってから立ち上がって上着を脱ぐ、携帯でメールを打ちまくり、エンドロールが入った途端立ち上がり上着を着る。どう思います?マナーがなさ過ぎません。周りはまだ皆画面を見てるのに。あんまりひどいので注意しようと思ったが殴られると恐いのでやめました。
by chikat2183 | 2005-05-19 22:21