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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「怪談」

「怪談」よみうりホールで鑑賞
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菊之助の顔まじまじじっくりみちゃいました。お母さんにもお父さんにもお姉さんにもそっくりで、「あなたのような美しいお顔の…」って誰かが台詞を言ったときはうなずいたけど、本当にきれいかどうか終わったときに考えました。やっぱりこの方は舞台向きなんじゃあないのかと。お母さんもお父さんもこの上なく美しく、彼も舞台の上では光り輝いているんだけど。なんだか無表情なんだわ。怒る顔と怯える顔はあったけど、愛する人に瞳うるうるする表情とかなく、硬い感じが最後まで続くのは一応怪談だからなのかどうだか。
これ、全体に中田ホラーというよりはお化け屋敷感覚で、さらにタランティーノテイストで血は出るし、どうも落語が原作というのがわからないです。落語なんだからオチがあるはずですが、これは脚色されているわけでオチはなし。最後の最後まで木村多江さんは貞子になるんじゃないかなんて思ったけど(それがオチだと思ってた)一番まともな女性でした。
たしかに新吉という男、財産とか持ってないくせにやたらと女性にモテモテで、面倒見もいいしやさしいし、見た目も確かにいいけども、親の因縁と豊志賀の因縁でここまでどん底になっていくのもかわいそうな気がしました。
黒木瞳のお岩さん顔ってのも役としてははまり役。お化けになったら恐ろしそうだもの。きれいで売っている女優さんもメイクであんななっちゃうんですね。でもこう和服の粋な姉さんって似合わないかもって思ったのは、なんだか、菊之助と二人ともビジュアルが実はイマイチだったのではないかって後から思いました。いきなり手がでる最初のアトラクションは単に驚いたけどあとは特に怖くもないし、お金掛けて作りましたって割には平凡な仕上がり。それでも終わったときに周りからは「こわかったねー!!」という声がたくさん聞こえてきていたから、私の怖さの感覚もまた一般人と違うのでしょうかね。
★★★★★★☆☆☆☆
by chikat2183 | 2007-07-23 22:26 | 映画2007