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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「女帝 エンペラー」

「女帝 エンペラー」ヤクルトホール
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もしかして、「ハムレット」の原作忘れてる?エンドロールが終わって、会場内に灯りが点いたときのあの会場全体からのどよめきはいったいなんだったのでしょう。結局オーラスの結末にわからなかったものが全部ぶっ飛んじゃってわからなさに和を掛けたってところでしょうか。
とはいいながら、美しい女優、美しい男、美しい衣装、美しい背景、美しい動き…、すべてが美しいそして豪華絢爛。ビジュアル重視でこれ以上の贅沢はないだろうというほどの美の追求とアジアンテイスト満載の宮中愛憎劇。そんな美しいもの見たさだけでも見る価値は充分にあると思います。実を言うと座席に座ってすぐにうとうとしちゃって始まりの10分ほど見逃しちゃったのでこの複雑な宮中の人物模様を理解するまでに時間がかかってしまいました。一番私がオバカだったのはダニエル・ウーとイン兄(名前わからない)の顔の区別がつかなくて、なんでジョウ・シュンをめぐって辻褄が合わないけど…って頭の中がグジャグジャ状態が1時間半ほど続いてしまったのです。話は既に復讐劇に入っており、考えること必至。とにかくいったい誰が誰を憎んでいるのかばかりが前面に来ていて残虐なシーンもかなりあるけど、そこはエンタメ作品に徹しているといえるワイヤーアクションも満載。復讐はどうでもいいやなんて思わせる華麗なワイヤーアクション。こんなところにワイヤーアクションはいらないだろうと思わせるところもあって、いやな人はとっても嫌いだろうなーと思わせるほど必要ないところまでワイヤーアクションが入り込んでいます。そういうところは漫画チック。私は面白がって見てしまうので楽しかったです。何かもう一度みたら心底面白さが伝わってくるんじゃないかと思わせる作品。みんな怨念を含んだ顔つきで笑顔がないところがなんともいえません。チャン・ツィイーがかわいらしさをすてて大人の女として大活躍。っていうかすごくいやな女なんだけど。PG-12が今日もまた理解できませんでした。
★★★★★★★☆☆☆
by chikat2183 | 2007-05-15 23:17 | 映画2007