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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「あかね空」

「あかね空」一ツ橋ホールで鑑賞
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山本一力の直木賞受賞小説。製作と脚本はあの篠田正浩が手がけ監督には篠田氏の下で監督を学んだ浜本正機。タイトルにはいってすぐに篠田氏の名前が出たので、若作りながらも岩下志麻が出ていたことには納得。極妻とは全く違うけど下町の良いおかみさん役でした。ストーリーは意外性はなく、ちょっとひねっていたところもありましたが、芝居として、主演の内野聖陽が二役やってしまうというのはどうなんだろう。意味が全くないわけではなく、イメージをかぶらせているのだから当然なのかなあ。でも似ていても違う役者って居ると思うんだけど。キャラクターとしては堅い庶民とちょっと極道のダークだけれども物事がわかっている、どちらも熱い男。内野サン、舞台のイメージがありすぎてスクリーンでみるのはもしかしたら初めてかもしれません。大人って感じかな。
江戸深川を舞台に関西から豆腐屋を始めるために上京した永吉と暖かく見守る下町の人々。豆腐の作り方とか江戸と京の豆腐の違いとか豆腐を通して当時の文化が学べます。赤ちゃんにあげるおっぱいの代わりにあの頃から豆乳を飲ませる風習があったんですね。深川と永代橋が中心お箸で江戸の長屋とか町並みが映されますがちょっとCGお粗末だったみたい。広がりが感じられない。セットもちょいとしょぼかったかも。だけどもストーリーはベタなのに江戸の人情とか家族の絆とかちょっと説教臭いところもあるけれどもじんわりと感じるものがあります。出演者も少なくて小さくまとまられて気持ち良いです。証文とか博打場とか騙し騙される水戸黄門の世界のようなお決まりもありますが、殺陣はありません。そういう面でおとなしいのかも。大人が喜びそうな作品でした。
★★★★★★★☆☆☆
by chikat2183 | 2007-03-13 22:15 | 映画2007