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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「暗いところで待ち合わせ」

「暗いところで待ち合わせ」ヤクルトホールで鑑賞
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目が見えない女性と心に影を持った男性の奇妙な関係を描いた何故かほっとして暖かくなるようなストーリー。最後の最後までどう考えてもほっとするとは思えないストーリー展開と人物設定。途中ではかなりサスペンス的な要素が盛り込まれています。そんなにふーむと考え込むような難しさはないにしても「そうなんだー!」と納得できるようなおはなし。人気作家の乙一氏の原作を映画化。若者にものすごい指示を得ている乙一さんって私知りませんでした。ごめんなさい。原作と一番違うところはどうやらアキヒロはハーフではないらしいということ。このハーフの青年、華流俳優チェン・ボーリンが演じています。なかなか可愛い感じの素敵な青年ですが、日本で公開された作品にもたくさん出ていますが、彼の演技私は初めてでした。どの作品もみていません。去年あたり「速水もこみちにそっくり!」って騒がれた彼ですよね?(別人みたい。ディラン・クオ?覚えきれないよー)
駅のホームを見渡せる丘の上に一人で住むミチルは目が見えない女性。印刷工場で働くアキヒロは日中のハーフで人との交流が苦手。駅で起こった事件の容疑者になってしまいます。ある日駅での事件をきっかけに目が見えないミチルの家に容疑者となったアキヒロは幽霊のように勝手に上がりこんでしまいます。容疑者として隠れるためにあがりこんだのか、他に理由があったのか、なぞは最後に明かされますが、原作ストーリーの斬新さと盲目を演じる田中麗奈の熱演、チェン・ボーリンの陰のある暗い演技でずっと作品を引っ張っていきます。チェン・ボーリンなんて最後多少台詞はあるものの前半はほとんど声を出しません。
昨晩、「武士の一分」でみた木村拓哉の演技とどうしても比較したくなってしまいますが、田中麗奈がんばったという感じがします。作品の大きさは全く違うけれども小さいながらもしっかりつくったなという感じ。もちろん?と思うところはたくさんあるし、井川遥とかキャスティングミスだなーという気がしなくもありませんが主演二人のがんばりで最後まで飽きずに見ることができました。ところで犯人は殺人未遂の現行犯で捕まらないの?まあ、その前に殺人罪でつかまるのかな。でも二人の関係、そんな殺人にいたるまでのストーリーがほとんどわからなかったのが残念。あと時計で時間の経過を告げますがほとんどストーリーと関係なかったような。笑えるところもあります。★★★☆☆
by chikat2183 | 2006-11-14 22:05 | 映画2006