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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「虹の女神 Rainbow Song」

「虹の女神 Rainbow Song」新宿シアターアプルで鑑賞
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久しぶりに上映後にさわやかな気分になりました。嫌味がない、そんな作品。
熊澤尚人監督の作品はみたことが無いけれど、はじまってしまえばこれは岩井ワールド炸裂でした。今回岩井監督はプロデューサーであって今回監督はしていないはずなのに、明るさを抑えながらも美しい映像。ドキュメンタリーを感じさせる台詞まわし、役者さんたちの息使いすら聞こえてくるような自然さ。イッチーも上野樹里も素でやっているのではないかと思わせる演技。市原隼人にしても蒼井優にしても岩井監督にすれば子供の頃から彼らと接し作品中には無くてはならない存在。今回は脇役の蒼井優も変則技での登場。なんと盲目の少女。これがまた上手いので盲目の役をやる役者さんたちは是非見習っていただきたい。なんて思わされました。上野樹里もいつもながらに元気な役どころではあるけれども、結果的には飛行機事故で死んでしまっているわけだからさわやかに感じるという表現はおかしいかもしれないけれども、やっぱり気持ちのいい終わり方。そう感じました。作品の中心は大学の映画研究会。とにかく、大学ってこんなところだったよな~、とかサークルに没頭する姿が懐かしくさえ感じられました。サークル活動も、いってしまえば体育会も同じようなもので、私なんて特に体育会に振り回された生活をしていたから、活動そのものが好きでなかったのにやめる勇気もなく、今考えればみんなそんな時代をすごしているんだな、なんてかわいくさえ思いました。部室って狭かったよねー。なんてね。仲良しだった応援団の部室は一回り大きかったよなーとか変なこといっぱい思い出しました。(チアリーダーでもなく一般の女子学生が応援団の部室に出入りしていた私も今になって思えばやっぱり変だったんだなー。)
劇中劇というのも、ここまで素人っぽくへたくそな演技をするというのもあの2人の演技ならではのこと。逆に自主制作映画の中でお坊さん役の父親小日向文世は素人のクセに上手すぎる!何てことも感じました。この作品の中で一番違和感があったのはイッチーの年齢で大学生の役は普通にそうみえるしOKなんだけれど24歳社会人のイッチーはちょっと無理。あの童顔は普通じゃないもの。お肌はつるんと卵肌だし。それにしても上野樹里、蒼井優、沢尻エリカ、宮崎あおい、この若手4人の今の出方って普通じゃなくない?勢いって言うのはこういうものなのですね。
必ず誰か出てるでしょう。そんな中で上野樹里と蒼井優、姉妹の役といってはじめは???だったけど、この2人の上手さに普通に思えてしまいました。
途中、相田翔子もかなりおかしい。無理やり突っ込んだストーリーみたいな感じもしますけどね。そんなに期待していかなかったけれど何気にすんなりとみてしまった青春ラブストーリーでした。若い人はタイムリーに今の自分として、若くない人はその頃の自分と重ね合わせて共感の出来る作品です。★★★★☆

ところで夜の歌舞伎町というのは東京じゃないね。異星です。もう異国でもないもの。ガイジンさんなんて普通だもの。ヒゲガールのお嬢さん方は掃除してるし、ホストらしき人たちは客引きしてるし、893屋さんらしき人たちもたくさんいるかと思えば、なんちゃって高校生やらメイドやら一般人でいることのほうが恥ずかしくなってしまいそう。あたらしいテーマパークかもしれません。
by chikat2183 | 2006-10-26 22:29 | 映画2006