「幸福のスイッチ」
2006年 10月 03日田舎の電気屋さんの3姉妹と父親のファミリームービー。田辺市だから映画なのか、特別スケールが大きいわけでもなく、小さくこじんまりと作られた、2時間ドラマよりももっとちいさな作品。泣かせるようなストーリーもないしすべてが無難に作られています。田舎の電気屋さんは量販店に押されて売り上げも少なく誠意と人情で店をまかなっています。店を切り盛りする頑固な父親をジュリーが熱演。ジュリーってあのジュリー。沢田研二。劇中、娘達が「お父さんはもてない。」って何度も何度も言うので、ジュリーもとんでもない役を引き受けたものだと思いました。演じている上野樹里たちってジュリーの全盛期ってTVでかじったことがあるぐらいで、あのオーラをがんがんに発したカリスマスター、ジュリーって知らないのよね。なんか時代は変わっているけど知らないと言うことがもったいないと思うようなすごい人でしたよね。ジュリー!!!そういう私はショーケン派でした。そんなジュリーも電気屋のオヤジのうえに屋根から落ちて骨折して病院に入院中という動きの無い設定。それなのにめちゃめちゃテンションが高い。もともと京都出身の方なので関西弁に違和感はありませんが映画でジュリーってはじめて見ましたがあんなすごかった人が普通のおっさんをやっていると言うことに少々違和感ありました。上野樹里はいつもとちょっと顔つきが違って見えましたが、何故?髪型やメイクのためでしょうか。彼女は父に反発するこだわりのある次女役。すごく孤独感を上手く出していたと思います。誰に勧めるかとか見当がつかないけれども、起伏も無くゆっくりと映画と言うものを楽しみたい人にオススメできるかと思います。★★★☆☆