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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ジャケット」

「ジャケット」TOKYO FMホールで鑑賞

上映前のイベントは学生さんたちがデザインしたジャケットのファッションショー。映画「ジャケット」をモチーフにしてゲストのベッキーちゃんに着せたいジャケットを製作するというもの。伊藤さとりさんが「ゲストはその筋の…」というのでピーコさんが来るのかと期待してしまったのですがデザイナーの方(ごめんなさい、お名前忘れました)でした。ジャケットのデザインといっても物凄い個性の競技でとても一般の人は着られないというか、奇抜なデザインで実際に商品化するものと、製作するものというのはこんなにも違うものだと改めて実感。TV有名デザイナーのショーを見ても誰が買うの?誰が着るの?という作品が多いというのも良くわかります。ベッキーちゃんも相当奇抜なファッションでした。

サスペンスものだと思っていましたが、どうやらミステリーかかったタイムスリップもの。それも未来に行くんです、というか始まりが湾岸戦争の1992年でそこから現代に来るのです。だから時代背景が変わらないので、映像を見ているだけでは初め製作サイドが何を作ったのかわかりませんでした。途中で主人公のジャックが「今何年?」と何度か聞くのでそれで何気なく納得して、あ、未来に行ってる、ということが理解できるようになります。最初からテーマであるジャケットが何であるのかわからないのですが、精神病院で治療という名目で着せられる拘束服のことでした。美しい、形の良い普通に考えるジャケットではなく、相当恐ろしいものです。実際あんな治療法方法があったら完全に虐待です。どうしてあの医師たちがああいう治療方法をとったのか理解できるまでには至らなかったのですが、自分の未来をみてしまうわけではなく、他人の未来を見て、変えてしまっていたけど、過去を変えたわけではないのでいいのかな?最近このタイムスリップが良くわからなくなってきて、変えていいとかいけないとか、倫理観の問題だんだん難しくなってきました。でもジャッキーのママの人生を変えたし、女医さんの患者さんの障害を持った男の子の病気も治したし、ま、いいか?最終的に死んだはずのジャックは生きているのか死んでしまったのか、受け取る側の考え方の問題のようです。15年タイムスリップしているけど「初めに死んだのは27歳」だけれどジャックは全然老けていません。それもいいけど怪我してるはずなのに傷がない。とにかく今までに見たことのないタイムスリップです。引き出しに入れられるときのジャック、タイムスリップするときの映像がかなり斬新でフラッシュしていて私は見辛い感じがありました。ジョージ・クルーニーとソダーバーグが新しい物を作りたいと思って仕掛けた作品という意味が伝わってきます。エイドリアン・ブロディの病的な様子が痛々しいのと、キーラ・ナイトレイのメイクが変。最後にクレジットされていたブラッド・レンフロ、役柄がstrangerなんですよ。全然わからなかったけどどうやら警官殺しのドライバーらしい。すごく久しぶり、もう美少年という年齢でも無いと思うし(でも24歳ぐらい)見た目も変わっていたみたい。結構、出演者も豪華で新しい映画をみた、という満足感はありました。★★★☆☆
by chikat2183 | 2006-05-16 23:40 | 映画2006