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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「玲玲の電影日記」

「玲玲の電影日記」TOKYO FMホールで鑑賞

中国映画。若手女性監督が作った中国版「ニューシネマパラダイス」というキャッチコピーだそうです。なんと、私はそのあまりに有名な「ニューシネマパラダイス」をみたことがありません。なので先入観も無ければ比較もできません。ストーリーはミネラルウォーターを配達している青年がその途中でアクシデントに遭い若い女の子にいきなり頭をレンガで叩かれて怪我をするところから始まります。つかみがうまいというかそのままストーリーの中に引っ張っていかれます。強引さも無理もあるんだけれどなかなか上手だと思いました。この青年途中でわかるのですが実は玲玲ととても強い繋がるがありました。青年が偶然に見つけた玲玲の日記から彼女の生い立ちから現在に至るまでの人生が描かれているのですが、この登場人物が全員映画好き。1970年代の中国の話なのでもう文化は進んでいると思うのですがそれがそうでもなくTVがこれから普及して行こうという過渡期にあるわけです。要所要所にフィルムを回す義父が心底映画好きである事がよく描かれています。母親の映画好きはたくさんのアクシデントに繋がって反感を感じるほど。家族への愛情もとてもよく感じられるのにこの母親の行動はいつも身勝手に感じるけど、私もやりそうだなとも思ったのでした。主人公の玲玲もそのお母さんも、物凄い美人です。画面の中にどうしてこんなに美しい人たちがいるんだろう、と思わせます。ちょっと浮いてしまうぐらい。でもそれが中国の文化にマッチしてないのが逆に羨ましく感じたりします。結構複雑な家庭環境にあって、事故もあって静かに流れている物語のようでいてなかなか波乱万丈です。だから引っ張っていかれてしまうのだと思います。背景の美しいですし、中国の町並みも良く撮れていて文化を感じます。時代時代の中国の変化も感じ取る事が出来ます。ラスト近くの家族との再会に向かうシーンはほろっとさせられます。泣いている若い女性の姿も見られました。とっても癒し系の作品かと思いましたが、そうではなく家族のあり方を考えさせられる作品でした。★★★☆☆
by chikat2183 | 2006-04-21 23:16 | 映画2006