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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「子ぎつねヘレン」

「子ぎつねヘレン」イイノホールで鑑賞

お決まりの春休みの子供向け、動物、子供が主演の感動もの…。開催される試写会はほとんどが親子ペアというもの。ここまでかたくなにこだわらなくてもいいのでは…、と思いながら、全く見る気がしなかったので応募すらしていませんでした。ところが、縁というのはこういうところでつながるもので、たった1枚(一人分)の試写状が回ってきました。今日は子供はみんな「ナルニア」に行って空いているだろうとの予想もあったし、会場もイイノホールだし(近い)行くことにしました。子供の応募も受け付けたらしいけど、子供の姿はちらほら、10人もいなかったと思います。そして予想外に80%中高年で埋まった会場でした。シングルマザーの恋人で北海道の森の中にある獣医さんのところに預けられた少年太一は道で脳に損傷を受け見ることも聞くこともできない子ぎつねを拾って育てる話。3重苦の障害をもったきつねにヘレンケラーからヘレンと命名し自分が家庭教師サリバンのように献身的に育てていくたった3週間の出来事。見ず知らずの土地見ず知らずの人たち。その中でいきなり生活させられる太一は当然孤独でその淋しさをヘレンに対する愛情につぎ込むのですが、野生動物の扱い方、障害を持った動物がどういう立場にあるか、わかりやすく説明しているところは好感度が持てます。ただ、その難しさに対し、がむしゃらに突っ走っていく、ある意味暴走している感じの少年には疑問。この少年を演じる深澤嵐くん。素朴で都会の子なのに整いすぎていないところがいいです。それを受け入れる獣医さん、大沢かたおはタレ目が人のよさを出していていい感じです。他人の子供なのに懐がデカイ。年齢的にも、「セカチュー」やってるより高校生のお父さんをやる年齢なんだと改めて思いました。少年の母親は松雪泰子だし。時代は流れているんですね。家族愛がどうのというよりは特殊な状況の動物愛護だと思います。そして北海道はやっぱり広い。自分の心も大きくなったような気もします。動好きの方是非見てください。★★★☆☆

負け惜しみではなくて武道館で試写会やるのには絶対反対。アリーナの寒さ(夏は灼熱)が想像できたし、パイプ椅子も背もたれのないスタンドの椅子も落ち着かないし、そして走り回る子供!!字幕を声を出して読んでいる親。思い出すだけで身震い。
by chikat2183 | 2006-02-16 22:20 | 映画2006