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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「スタンドアップ」

「スタンドアップ」 ニッショーホールで鑑賞

はっきりいって始まって2/3が終わるまで気持ちが落ち着かなかった。ムカツキ!!イライラ。そしてその後は私にも目に涙がたまっていました。通路を隔てたところに座っていた女性は完全に鼻水をすすっていました。1980年代の実話を基にした作品と聞いています。この頃にはまだ今のようなセクハラは認められていなかったっけ?こんなことから書き始めてしまうとこれで結論でおしまいみたいですけど、セクハラって今でもその辺の親父さんたちは罪の意識も無く女の子たちに擦り寄ったり、卑猥な言葉を浴びせたりやっていますよね。恥ずかしながらうちの父親も70になっても平気で言う。罪の意識が無いからますます。「恥ずかしいからやめて欲しい!」と言いいても「恥ずかしくない、楽しいよ。」って。男の人って心の底からバカかと思わせるようなことを平気で言って自己満足して嫌われる。そして自分は悪くないと思わせる。ずるい。今の世の中の男性は100%そうだとは思いませんけど、中高年は危ないと思います。鉱山で働くことになったシングルマザーでバツイチのジョージーがセクハラや誹謗中傷の嫌がらせに立ち向かい会社を訴えてやる!!というストーリー。前半のセクハラは見たくない聞きたくないという状況があったけど、狸オヤジの会社の社長や上司、そして高校時代の彼氏とレイプ犯の先生、そんな奴らにむかつきながらも状況が娘や息子に対する親の愛を描くようになったらすっかり自分が母親になっちゃって、そうだそうだ!!の連発になってしまいました。今でこそ日本も男女平等雇用が当たり前になってきたけど男性ばかりの中で女性が同じ仕事で働くと言うのは難しいことだったのですね。ジョージーを演じるシャーリーズ・セロンは美しいです。そして強い。美貌も罪なんだなあと思いました。これが普通の女性だったらもっとセクハラよりもイジメになっちゃうのかしら。男の人たちにもチクリはあるし極端に描いていると思うけど、小さい頃は言葉の暴力を自分でも言っていたんだろうなと思わず反省。肉体的なセクハラもいやだけど、言葉でのイジメもいやですね。脇を演じるフランシス・マクドーマンドは本当に病気に見えるし、頼りなく見えたウディ・ハレルソンもそれなりの大きな役でした。ショーン・ビーンにいたっては、どうしてジョージーを助けてあげないんだ!と叫びたかったけど息子のサミーを救ってくれました。この辺りからうるうる。でも、自分が望まれないで生まれた子と知ったら中学生じゃ行き場が無くなって当たりです。そしてシシー・スペイセク。ママは全然誰だかわからなくて台詞が出たとたんあれまびっくり。いきなりすごい存在感を見せ付けてくれました。色々な卑猥な表現や小物が出てくるのでR-15ですけど若い人にも見てほしいし、女性は必見。勿論男性にも見て欲しいです。
★★★★☆
by chikat2183 | 2006-01-12 22:07 | 映画2006