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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ロード・オブ・ウォー」

「ロード・オブ・ウォー」 よみうりホールで鑑賞

日本人に全くなじみのない武器商人のお話。文化の違いというか、映画を見ているだけで日本人の私たちには知らない世界が多いです。この前の「明るい離婚計画」でも『離婚通達人』などというお仕事は全然知らないですものね。でも武器商人ってヤクザな世界だからそっち系の人たちが実はしっかり商売していてしっかり儲けていたりしてね。貿易商ってことで…。主演はニコラス・ケイジ。彼の語りで物語は進んでいきます。台詞もあるけどナレーターの方がしゃべっています。商売上手で生活は結構派手だけどどことなく地味。武器商人というのは米軍などが終戦で捨てていった武器を現地から殆ど運賃だけで引き上げてきて中東やアフリカの内戦地に高く売り飛ばす仕事。確か表向きは貿易商と言っていました。ニコラス・ケイジは自らはアクションをするわけではなくあくまでも商売として契約を勧めていく役です。実話に基ずくストーリーらしいです。見ていて怖いです。ニコラス・ケイジ扮するユーリーは家族は愛しているものの商売柄嘘で固めた人生。それは家族に対しても、実際彼のすべてを知っていたのは弟だけだったのです。そしてその弟の気持ちも最後は読みきれないのです。弟を演じるのはジャレッド・レト。金髪のジャレッドは美しいけど役柄髪も黒くして少々汚く演じています。確かに顔立ちきれいなんだけど、オーリーのオーラがちょっと勝っているかもしれません。武器商人のライバルを演じているのはイアン・ホルム。いつものいい人系のやわらかいいいおじいさん的な雰囲気から一転、目つきも鋭く結構悪が入っていて怖いです。さすがベテラン役者です。刑事役イーサン・ホークとのやり取りが云々といわれていたけどそれには余りこだわりはなかったように感じられました。この作品お正月映画なのよね。重いですよ。内戦地ではなぜ武器を必要としているか。それに対しては殆ど意味がないということもわかるし、お金と権力を持つということがどんなに怖いかとか考えさせられます。最後のテロップで世界の常任理事国 米、英、伊、露、中が武器を量産していることとか流れると崖から突き落とされるような感覚さえありました。日本のこの平和を大切にしたいとつくづく思いました。★★★☆☆
by chikat2183 | 2005-11-22 22:50