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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「デビルズ・ノット」

「デビルズ・ノット」TOHOシネマズシャンテで鑑賞
DEVIL'S KNOT
2014-097

「デビルズ・ノット」_d0020834_10554092.jpg
実際に起こった幼児殺人事件を扱った法廷サスペンス。
実際、冤罪なのか現実がどうなのかもはっきりせずもやもやのまま今に至っているらしい。
普通に法廷劇であるけれど、主演のコリン・ファースは法廷の調査員であり、リース・ウェザースプンは殺された少年の母親という役。
だから二人とも裁判に関しても、犯人捜しにしても手も足も出ない状態。
真実を追ってはいるけれど、見てる側ももどかしい。
そして、冤罪らしい3人の少年たちの存在がとっても薄い。
冤罪だというアピールがもっとあってもいいんじゃないかな。
実際殺してる場面というのは1つもなく、死体が見つかったという未解決な事件で陪審員が少年たちを殺人犯にしてしまったということ。
陪審員制度も、かなり限界があるって事。
調査員のコリン・ファースが「あの子たちを絶対助けるんです。だから調査してるんです。」
って断言してるんだけれど、結局は法廷で何もできない。
お母さん役のリースが田舎のお母さんで好演。
昔かわいくて、ミュージカルやラブコメで華やかな姿が印象に残っていますが、今回は田舎の訛りもすごく’おばちゃん’になってました。
役だから’おばちゃん’になってたのか、実際に’おばちゃん’なのか?
一番の見どころがそこだったという偏見もあり。
この犯人に仕立て上げられた少年たちは冤罪らしきまま18年の刑期を終えたのだそう。
だから今になってこの事件がもう一度日の目をみて映画になったのかもしれない。
だったら、やっぱりもっと犯人にされてしまったかもしれない少年たちにスポットを当てたほうが人々に投げかけるものが大きかったのではないだろうかと思います。
田舎の村で起こった殺人事件で警察のずさんな捜査と陪審員制度そのものの疑問点を訴えているらしいけど、だからと言って変わるものは何もないんだよね。
辛いのは殺された少年の家族と犯人に仕立て上げられた当時の不良少年たち。
刑期を終えて帰ってきてアラフォーとなり彼らの青春期は一体なんだったのかを考えさせられる作品でした。


by chikat2183 | 2014-11-30 11:20 | 映画2014