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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「クレールの刺繍」

「クレールの刺繍」九段会館で鑑賞

フランス映画。簡単なストーリーから。17歳のクレールは妊娠5ヶ月、誰にも相談できず[匿名出産]で子供を産む決意をする。(子供は産むが自分で育てないで施設に養子として託す制度らしく出産費用がかからないらしい)彼女は刺繍が好きだったので親友の勧めでいつしかオートクチュール刺繍職人のメリキアン夫人のアトリエで働く。一人息子を交通事故で失った夫人も無気力な生活を送っていた。この心を閉ざした二人が刺繍を通して少しずつ心を開いていく…、という人間ドラマです。2004年カンヌ映画祭で国際批評家週間グランプリを受賞した作品。上映時間86分と短いのにとても長く感じたのは私だけではなかったようです。人間ドラマなんだけど、主題がはっきり伝って来ません。でも、たぶん親子愛なんだと思います。BGMもほとんど無く、効果音もほとんど無い。役者たちの決して多くない台詞だけで淡々と物語りは進んでいくのですが…。夫人と出会うまでのクレールの生活で引っ張り過ぎて長く感じたんだと思います。クレールは両親と余り上手く行っておらず一人暮らし。母親も余り彼女のことを気にしていない様子。たぶんクレールは夫人のことを母親のように思ったのでしょう。刺繍を通してというけど、刺繍はとても豪華で美しいものだったけど、作業をしながらどうしたこうしたということもありません。(技術を教えたとかそういうこと)で、交通事故を起こしたクレールの親友の兄(彼との事故で夫人の息子は死んでしまった)彼の存在によってクレールは彼に愛情を感じ、子供を産んで育てる決心をする、又夫人も彼に息子の面影を感じているのだと思います。人は愛情ナシでは生きていけないということなのでしょうか?妊娠5ヶ月にしてはお腹大きすぎじゃない?臨月みたいじゃない?って思っちゃったけど妊娠してるということの表現だから仕方ないかな。だれに勧めるか、手芸の好きな人?劇場やFS汐留でじっくり見たらまた違った感覚だったかも知れません。(会場のせいにしてはいけません)★★☆☆☆ 単に試写会に当たったからという理由で見に行った人たちは1時間半の短い作品ながらキツイと感じたのではないでしょうか。珍しく九段会館3階の上段までお客さん入っていました。字幕が縦だったので九段会館の上のほうから見ると字幕が見辛かった。
by chikat2183 | 2005-08-03 21:44