「シャッター・アイランド」
2010年 04月 10日ラストを人に話すなとか、ヒントがたくさんとかいろいろガイドが画面に出てくるので、最初から、全員を疑いながら観賞。
勿論、ラスト知らなかったんですが、冒頭のシーンで船がどうもインチキっぽいじゃないですか。
海が完全にCGだったし、あ、これはわざと偽物っぽく作ってあるのかと思ったわけです。
でも個人的にこういう作品には極度に騙されやすいので超吹き替え版をもう一度見た方がいいのかとちょっぴり思ったりもしました。
ところが、初めのアナウンスにあったように周りの人の視線が完全に彼に向いているし、患者の服に着替えさせられた時点でもう絶対間違いないと思ったわけです。
だって実際患者と一緒に鍵をかけて寝かせるわけもないし、犯人(?)は絶対コイツって思ったら全部辻褄が合う。
奥さんの幻想も、子供の幻想も怪しすぎるし、ちょっと作り手も観客を甘く見過ぎって思いました。
そこまで気がつけば、もうラストはこんな結末だろうと予測がつくし、甘い。
マーチン・スコセッシ。
レオくんいつもよりおじさん臭さだして体格も太めで精悍さはありません。
兵士上がりの刑事さんだから仕方がないのかもしれないけど、せっかくの美しいお顔が見られなくて残念。
目つきの鋭さはすごいですよ。
彼ももう30歳を過ぎて金髪の美少年という年齢ではないのだと実感しました。
恐い顔はしているんだけど、みんな同じ表情に見えちゃって少し残念。
素に戻った時ぐらい柔和な顔も見せてほしかったと思いました。
ベン・キングスレーはこういう役をやらせると最高ですね。
怪しさと強さと知的さとやさしさとみんなある。
本当はいい人の役なんだと思うし、レオを見守る姿に懐の大きさを感じました。
ありきたりなラストでなければもっとポイント高かったんだけどなあ。
★★★★★★★☆☆☆