「渇き」
2010年 02月 10日原題 박쥐 はコウモリ、直球でヴァンパイアを指しているのに邦題は英題のThirstから「渇き」
確かに飢えていたよね、二人とも。
昨秋のフィルメックスのクロージング上映で監督のトークショーがあったにも関わらず、ガンホがヴァンパイア?というので悩んだ末やめてしまった作品。
やっぱりあの時見ておけばよかった。
ガンホのこういう演技みられるとは思っていなかったのでそれだけで満足。
この人天才的な才能があると思う。
パク・チャヌクが作った作品ということでそう単純なものであるはずがなく、いろいろな仕掛けがありました。
血みどろなのはいつものことですが、色彩にもこだわり、変わった画像もあったりで、すごく引き込まれました。
途中わからないこともなくはなかったけれども、助演のキム・ヘスクオンマの瞬きしない演技とか、シン・ハギュンは今回も行っちゃってて、演技派勢ぞろいといった感じです。
主演女優のキム・オクビンはまだ若干23歳。
なかなか官能的なシーンも多く、フルヌードも大胆で、驚きました。
ネットで選ばれたオルチャン!なんですね。
すごく魅力的な女優さんでした。
単純なヴァンパイア作品ではなく、ラブストーリーであり、人間ドラマであり、パク・チャヌクはやはり只者ではないと思いました。
オールド・ボーイも親切なクムジャさんも衝撃的な作品であったことは間違いないけれど、ヴァンパイアという点でさらにエンターテインメントな要素が加わって、最強の作品に出来上がったような気がしました。
最後はコメディな要素も加わって、いましたが、ガンホが最後までガンホの顔で欧米の吸血鬼の様相とは少し違った韓国のヴァンパイアでした。
うわさのフルヌードも嫌味がなく、更にボカシが入ると言われたそのシーンもボカシ入ることもなく普通に映してました。
でもボカシ入らなくて良かったと思う。
不自然さがなくてよかった。
実際に劇場ではボカシ入っちゃうの?
そんなに気になるものでもないし。