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てんびん座、O型、人生だらだら、そんな私の記録です。映画とおいしいものがすき。

by chikat

「ゼロの焦点」

「ゼロの焦点」新宿ピカデリーで鑑賞
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太宰も100年なら、松本清張も100年。
って、太宰のときに書いたんですが、こちらはTVだ映画だと何度もメディアで目にするわけで古いことは分かっているけど度重なるリメイクで古さを感じさせません。
でも、映像になるとやっぱり戦後…って感じの古い昭和が見えてきます。
この作品も何度もリメイクされた作品。
戦後の日本、キーワードはパンパン。
なんというか品のなさを感じさせる響き。
あの頃のそういう仕事をしていた人たち結構映像上は楽しそうな生き方してたけど、実際は…。
「ヴィヨンの妻」の中でも松たか子が高額を出して1度しか使わない真っ赤な口紅を買うシーンは印象に残ります。
いつもチョコレートを持っている姿とか、外国風のカッコよさとか見方によっては違うんだけど、パンパンはパンパンでなんかほかの言い方ってないのかなあ。
だって、完全に差別用語じゃないですか!
最近まで古い明治の方々はパンパンという言葉に対してすごく嫌悪感をあらわにしていた気がするけど、どうなんでしょう。
最近露出の多い広末さんですが、確かに令嬢という役は彼女でもできるんですけどね、周りの役者がつわものぞろいなだけに彼女にこの役は重たかったんじゃないかと。
何歳の役であったかは定かではないですが、やっぱりしっかり者の令嬢ならばあのねっちょりまったりの口調は聞いていてイライラします。
世の男性はあれが好きなんでしょうが、たぶん、女はみんな嫌いだと思う。
本当に大人の女優になりたいんだったらあれはダメでしょ。
「ヴィヨンの妻」ではバーのママでベッドシーンもやってたけど、あれはあれでいいと思うんだけど、使い分けが必要かと。
って、どうにもならないのかしら。
やっぱり、ミスキャストですね。
元気ないまどきの女の子演じさせたほうが魅力がある。(最大限のほめ言葉)
小道具やら背景やら古い昭和を感じさせるものがいっぱいあったのに、女性の衣装がすごく現代風なのが気になりました。
中谷美紀なんてスパッツ履いてたし。
木村多江と中谷美紀はどっちも怖くて鳥肌が立ちます。
西島秀俊なんて、すごく久しぶりなのに男の色気感じさせる男になってました。
感激しちゃった…。
かつてのトレンディ俳優じゃなかった。
2時間20分ぐらいの大作でしたが意外と緊張感がほぐれずに見ることができました。
★★★★★★★☆☆☆
by chikat2183 | 2009-11-15 21:46 | 映画2009